愛知県立中村高等学校

校長あいさつ

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中村高等学校校長 小川 芳範

中村高等学校校長
小川 芳範

校長の小川芳範です。今年もよろしくお願いいたします。
年度はじめのご挨拶につきましては、昨年度同様入学式やPTA入会式でのお話を含めてご挨拶とさせていただきます。
私の学校経営の考え方は、次のような学校です。

  • 生徒にとって、入りたい学校・入ってよかった学校
  • 保護者にとって、行かせたい学校・行かせてよかった学校
  • 地域の皆様にとって、応援したくなる学校・応援してよかった学校

このような学校になるよう努めてまいります。

さて、本校は愛知県立高等学校では戦後初めてとなる昭和28年(1953)に開校した、今年創立70年目を迎えた県内有数の名門校です。卒業生は2万6千人を超え、国内外で広く活躍しています。開校当初は、普通科2クラス・家庭科1クラスの規模で、松蔭高等学校の一角を借りて授業を行い、翌29年10月にようやく現在地の新校舎に移りました。

その後、昭和39年(1964)には1学年11クラス605名を擁するマンモス校に発展し、昭和48年(1973)から昭和63年(1988)までの学校群時代の16年間には県内トップクラスの人材が集まる時を経て、現在は平成元年(1989)から続く複合選抜入試制度下にあります。

本校の特色は、充実した英語教育と国際理解教育です。この実績を活かして、令和元年度(2019)に国際理解コースを設置し、新しい学校づくりに着手しました。この3月には1期生が卒業し、国公立大学や難関私立大学に合格するなど素晴らしい成果を残しました。今後も国際理解コースの取組を本校の教育活動の核として、充実発展させていきますので期待してください。
また、先ごろ愛知県教育委員会が再定義した本校のスクールミッションは、次のとおりです。

  • ・自ら学び、深く考え、主体的に行動する力と、国際的な視野を備えた生徒の育成を目指す学校
  • ・正義を重んじ、自らを律する人間性を備え、国際社会の発展に寄与しようとする生徒の育成を目指す学校

これに基づき、本校は今年4月1日に「生徒育成方針」「本校における学び」「入学を期待する生徒像」の3つの柱で構成されるスクール・ポリシーを策定・公開(本校Webページ)し、世界や地域の課題解決に向けた探究活動を通して、持続可能な社会の担い手を育成していきます。

生徒の皆さんには、国際理解コースに限らず、国際交流の機会を通して異なる文化や価値観を理解し、その違いを前提としたグローバルな視野で物事をとらえ、考え、行動できる人に成長することを期待しています。苦難に立ち向かっているウクライナに対して、何かできることはないかを考えることも、国際理解を学ぶ第一歩です。自分のことばかりではなく、他者の幸せのために尽力できる人として成長してほしいと願っています。生徒の皆さんにとって高校生活で最も大切なものは日々の学習です。その生命線ともいえる学校の授業に対して、真剣に取り組んでください。都合の良いことだけを学校に期待するのではなく、目的意識をもって本気で本物の高校生活を過ごしましょう。

4月1日には、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた民法の改正が施行されました。ところが、高校生にとってはメリットよりも、悪徳商法や詐欺の拡大の恐れなど、デメリットの方が心配されています。高校生は、いまだ成長過程にあること、成人年齢に達しているかいないかに関わらず、若者が健やかに成長し、社会的に自立するためには支援が必要であることがら、法律の改正後も御家庭との連携が重要です。したがいまして、保護者の皆様には、お子様が成人年齢に達した後も、生徒指導や進路指導、各種手続きや授業料等の納付などを引き続きお願いしております。

終わりになりましたが、世の中は今だコロナ禍にあります。あらゆる場面においても、常に新型コロナウイルス感染症を意識した生活行動をお願いします。残念ながら、本校では自身の気持ちを抑えられず、人道的に受け入れられない行動も散見され、感染拡大をたびたび経験しています。コロナ禍の生活様式を確実に身に付けて「感染しない」「感染させない」健全な一市民として、これからの時代をともに歩んでいきましょう。

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