愛知県立中村高等学校

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1年生

2024年3月7日

Global Frontier研修・3日目【速報版】

隻眼のパイロット・前田伸二さん御講演

オンラインの様子

3月6日(水)の4限~6限の3時間を使って、グローバル・フロンティア研修の3日目(最終日)の活動を行いました。1日目、2日目は英語での活動を行い、「自己発信力の向上」を目的として掲げていましたが、3日目は「自分の将来像を地球規模で考える」をテーマに、1.世界を知る 2.自分の可能性を知る 3.将来やりたいことを考える ことを目的として、「世界で活躍する日本人」を講師として講演を依頼しています。

今年は、交通事故で右目の視力を失いながらもパイロットになる夢を持ち続け、2021年には単独世界一周を果たした隻眼のパイロット・前田伸二さんを講師に、「夢に向かうためのヒント」を得るために御講演いただきました。

今回の研修では、まず4時間目に事前研修として、1年生8クラスを全てオンラインでつなぎ、今回の研修の目的や概要、前田さんについて調べる活動をしました。生徒たちは、それぞれのタブレット端末で前田さんについて調べ、前田さんの事業や実績に触れ、前田さんに尋ねたいことを書き出しました。

「アメリカに行って苦労したことは何ですか」「アメリカで一番驚いたことは何ですか」「今の夢は何ですか」「初めて操縦するときにどう思いましたか」「操縦中にいきなりお腹がすいたらどうしていますか」「何かに挑戦する一歩を踏み出すとき心がけていることはありますか」などなど、多様な質問が出ていました。中には「他の国の人のオススメした、日本の食べ物や場所はありますか」のように、他国から見た日本の印象について尋ねた人もおり、興味深いものがたくさんありました。これらの質問は前田さんにも送り、共有しました。

昼休みを挟んで、5,6時間目は実際にアメリカとオンラインでつなぎ、前田さんから直接話をしていただきました。

Aero Zypangu Projectのこと、交通事故で視力を失ったこと、一度は夢を諦めかけたものの友人や恩師の言葉で自分を奮い立たせられたことなど、今の前田さんに繋がる話が赤裸々に語られました。中には繊細な内容もありましたが、前田さんの正直な思いや深い苦悩が垣間見られ、誰もが画面を注視しながら話に聞き入っていた様子でした。

要所要所で生徒の質問を上手に使い、生徒を指名しながら話をしてくださいました。指名された生徒は緊張した面持ちでしたが、生徒が言葉に詰まると前田さんは、「じゃあ、右隣の女の子にも聞いてみようか」と気遣いをしてくださり、生徒たちは恥ずかしがりながらも思い思いの言葉で前田さんとコミュニケーションをとっていました。

講演の終わり際には、788 / 4360 / 28077 という数字に触れ、「これは、日本の大学の数 / アメリカの大学の数 / 世界の大学の数。例え日本の大学に100個落ちても、前田さんのアドバイスは『まだ600強もある』だ。世界で見ればそれ以上の可能性があるんだ」と述べ、日本だけではなく地球規模で見ればもっと多くの選択肢があることを伝えてくださいました。「片目が見えないのにパイロットなんて無理だ」と言われた御自身の経験を基に、「先入観をぶっ壊せ!どうやったらできるかを考えろ」というメッセージを力強く伝えてくださいました。

講演後のアンケートでは、ほぼすべての生徒が「印象的な講演だった」と答えており、「『過去は変えられないが、未来は変えられる』という言葉が印象に残っています」「前田さんが前向きな言葉やポジティブな言葉を言ってくれるから」「生き方が参考になった」と、前田さんの熱い想いが伝わったように感じられました。

途中でWiFiの電波が乱れ、講演がスムーズにいかなかったクラスもありましたが多くの生徒にとってポジティブな気持ちになれる講演で、とても有意義な時間を過ごせました。

前田さん、お忙しい中御講演くださりありがとうございました。

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