愛知県立中村高等学校

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2年生

2024年12月27日

エンパワーメントプログラムを開催しました!

 2024年12月24日~26日の3日間、本校で国際理解コース2年生を対象にエンパワーメントプログラムを開催しました。このプログラムは、英語漬けの3日間を、1名の講師と6名の留学生の大学生・大学院生と過ごしてもらうことで「共同で行うプロジェクトやディスカッションを通して異文化理解力・英語の力の必要性に気づいてもらう」「日本人とは何か、自己とは何かを考える体験を提供する」ことを目的として行っています。自己を理解するためには他者を知ることが重要です。日本のことや自分について理解をさらに深めていくには、異文化との交流は欠かせません。こうした考えから、このプログラムでは下表のようにたくさんの交流体験が盛り込まれています。

 1日目ではまず、アイスブレイク活動で緊張をほぐしながら、英語で活動する準備を行いました。1グループ5~6名の生徒で活動を行い、それぞれのグループ名を決めたり、各自でこの活動で成し遂げたいゴールを設けたりして、活動に向けて気持ちを盛り上げていきました。その際、講師はキーワードとして、「I can do it. You can do it. We can do it!」「BElieve in YOUrself!」(Be You と Believe in yourselfをかけた言葉)をあげ、今後の活動がとてもチャレンジングなものになることを示唆していました。
 その後、プレゼンテーションに必要な要素や前向きな気持ちになるために必要なことを考える活動を行いました。その際も、「効果的なプレゼンテーションが必要なのはなぜか」「なぜそのような考え方が求められるのか」について問いかけ、生徒自身が活動の意義を考えられる機会を与えていきました。

 2日目には、Self-awareness(自己理解・自己認識)について学び、自分とは何か、自分とはどのような人物なのかについて考えを深めていきました。その後、「人を導く立場の人たち」を例示し、ボスとリーダーの違いからリーダーに求められる資質、リーダーシップとは何かについて学びを深めていきました。多くの生徒が「共感力」「傾聴力」「意見をまとめる力」といった、誰かを引っ張るだけではなくて、「誰かと」成し遂げていくことがリーダーには欠かせない、ということを知りました。
 そうした自己理解とリーダーシップへの考えを深めた後、自己の将来について思いを馳せました。「留学したい」「自分の好きなことで有名になりたい」「学びを深めたい」など様々なものが出てきましたが、そこには学びが欠かせません。そこで、留学生の母国の教育環境と日本の教育環境を比較しながら、何のために学ぶかを考えてもらいました。今、この瞬間の学びが将来につながっていることを実感した生徒たちは、講師と留学生の話に大きく頷きを返しており、意義深い時間を過ごしていた様子でした。

 最終日は、交通機関のトラブルがあったため開始を20分遅らせ、ジェスチャーゲームから始めました。1日目、2日目に学んだ言葉をジェスチャーで表現し、それを答えるというゲームで、言葉への理解が一段と深まる活動でした。
 その後、ダイバーシティ(多様性)をテーマに、最後の活動が始まりました。なぜ多様性が大事なのか、多様性とはそもそも何なのか、同じ国の人でも様々な違いがあることをともに考えることで、多様性が現代社会において既に広く存在していることに気づかされました。その後、留学生の母国と日本を合わせ、新しい国づくりを行うことで多様性に配慮する気配りを学びました。
 最後には、一人ひとりがこの活動で学んだこと、将来の目標、目標達成のために必要なことをあげ、自分の未来宣言を行いました。「お金持ちになりたい」「留学したい」「海外で働きたい」など、それぞれが自分たちのための目標を掲げ、大きな声で堂々と伝える姿が印象的でした。

 最後は全員で記念写真を撮りました。別れを惜しむ姿が充実した活動だったことを物語っていました。English onlyの3日間を乗り越え、大変意義深い活動になったと思います。考えること、問いかけること、そして自ら行動を起こすこと、その大切さを体感できる3日間でした。

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