10月7日、国際理解コース2年生が、宗教法人名古屋イスラミックセンター 名古屋モスクを訪問しました。この訪問では、異文化への理解を深め、多文化共生社会のあり方について考えてもらいたいと思い企画しました。
この訪問では、本を読むだけでは想像できない、実生活に基づいたムスリム(イスラーム教徒)の方々の生活、文化、そして日本社会との関わりについてお話を伺うことができました。特に、ムスリム信者の方はその数を増しており、「あなたの友達にもなるかも!」という話はイスラーム教を身近に感じることができ、興味を強くかきたてられました。
また、サラー(礼拝)は、日の出の時間によって毎日少しずつ変化していること、戒律を守ることは「神様への信仰の証」であること、アルコールや豚肉がどうして禁じられているのか、スマホを用いて口にしていいものかどうかを確認していることなど、教科書からではわからない様子を知ることができ、実りのある学びを得ました。愛知県がムスリム旅行者向けにガイドマップを出していることも知り、ムスリムの方々が愛知を観光地として選んでくれるよう力を入れていることも教えてくださり、「遠い異国の宗教」という感覚が薄まり、「身近にいる人の生活」を見ることができたように感じました。
最後に、「日本社会の中で私たちムスリムが特別扱いを望んでいるのではなく、私たちの生活の中に『イスラーム信仰』があるのです」という言葉が印象に残りました。これは、国籍や信仰に関係なく、お互いを一人の人間として尊重し合うことの大切さを教えてくれる言葉でした。多文化共生社会とは何だろうか、その学びを進めてくれる活動でした。