隻眼のパイロット・前田伸二さん御講演
3月9日(月)、本年度3回目(最終日)となるGlobal Frontier研修を開催しました。
1日目・2日目は英語での活動を中心に行い、「自己発信力の向上」を目的として実施してきました。3日目となる今回は、「自分の将来像を地球規模で考える」をテーマに、
①世界を知る
②視野を広げ、自分の可能性を知る
③将来やりたいことを考える
ことを目的として、「世界で活躍する日本人」を講師に迎え、講演を実施しました。
今年度は、交通事故で右目の視力を失いながらもパイロットになる夢を諦めず、2021年には単独世界一周フライトを成し遂げた隻眼のパイロット、前田伸二さんを講師にお迎えしました。
本研修に先立ち、事前学習として研修の目的や概要、前田さんのこれまでの歩みについて紹介しました。生徒たちは、前田さんの高校時代の様子や英語力、現在の夢など、講演で聞いてみたいことをワークシートに書き出しました。
講演では、生徒を指名しながら全体を巻き込む形でお話が進められ、生徒も集中して耳を傾けていました。途中には、生徒が自身の夢を書き出し、それを声に出してみる場面もありました。生徒たちは恥ずかしそうにしながらも、自分の夢と向き合い、一生懸命考えている様子が印象的でした。また、正しい情報とは何か、国や文化によって基準が異なることもあるという話を通して、固定観念にとらわれないことの大切さや、人間力とは何かについても語られました。
講演では、Aero Zypangu Projectの取り組みや、交通事故で視力を失った経験、そして一度は夢を諦めかけながらも友人や恩師の言葉に励まされ、再び挑戦する決意をしたことなど、現在の前田さんにつながる出来事が率直に語られました。繊細な内容も含まれていましたが、そこからは前田さんの正直な思いや深い苦悩が伝わってきました。
「片目が見えないのにパイロットなんて無理だ」と言われた経験を踏まえ、「先入観を壊し、どうすればできるのかを考えることが大切だ」という力強いメッセージが、生徒たちの心に深く響いていました。
講演の中では、指名された生徒数名に前田さんの著書『夢を実現するための方程式』が贈られました。
講演の最後には質疑応答の時間が設けられ、生徒たちは積極的に挙手し、
「どうしたら前田さんのように自信を持てますか」
「失敗を恐れないためにはどうしたらよいですか」
「なぜパイロットになりたいと思ったのですか」
などの質問を投げかけていました。前田さんはそれぞれの質問に、熱い思いを込めて丁寧に答えてくださいました。
講演後のアンケートでは、ほぼ全員の生徒が「印象的な講演だった」と回答しました。
「壮絶な経験を乗り越えた前田さんの言葉一つひとつに引き込まれた」
「絶対に諦めないという姿勢が心に響いた」
「自分の可能性は人に決められるものではないという言葉が印象に残った」
などの感想が寄せられ、生徒たちにとって自分の将来や可能性について考える貴重な機会となりました。