愛知県立中村高等学校

THE INTERNATIONAL UNDERSTANDING COURSE

独自の5つの授業

国際理解コースは他校の英語科や国際教養科と違い、英語が得意な生徒だけではありません。英語が苦手な生徒にも、きめ細やかで熱意ある学習指導を行います。

1. Global Studies (グローバル スタディーズ)

科目のねらい

グローバル化した現代社会や世界の中で生き抜くために、国際理解に関する知識と教養を身につけ、異なる文化をもつ他者とコミュニケーションを行う技能を養います。また、国際理解に関連した様々な体験活動を通して、文化的多様性及び相互依存性への認識を深め、地球社会の一員として、地球的課題の解決に向けて、主体的・創造的・協同的に行動できる態度と能力を育成することを目標にします。本科目では、国際理解コース独自の行事を実施します。さらに、国際理解や語学学習に関連した様々な学習活動を行います。

学習活動の例

  • ・JICA訪問・英語の学習方法について学ぶ・ベトナムについての調べ学習・小論文コンテストへ応募・南山大学との交流・ベトナム研修旅行(事前・事後学習)
  • ・中学生を対象とした国際理解コースの説明会、ワークショップの開催・外部講師による講演会

2. Global English (グローバル英語)

科目のねらい

1年生(グローバル英語Ⅰ)
ライティング及びスピーキングに焦点をあてて英語による発信力を育成することを目標にします。特に、ライティングの指導を重点的かつ段階的に行い、アカデミックライティングのための基礎力を身につけます。書いた内容を踏まえ、ディスカッションやスピーチなどの活動を通して、スピーキング力を向上させます。また、基礎的な文法についても学習します。
2年生(グローバル英語Ⅱ)
スピーキングに焦点をあてて高度な発信力を育成することを目標にします。様々な場面や目的に応じて、相手と円滑にやりとりできるコミュニケーション能力を身に付けます。また、身近な話題及び社会的な話題について、自分の意見を論理的かつ説得力のある英語で伝える能力を養います。文法の学習については、グローバル英語Iで扱った内容をさらに深めます。
3年生(グローバル英語Ⅲ)
リーディングに焦点をあてて、高度なリーディング力を育成することを目標にします。幅広いジャンルの英文を読むことで、異文化や自国についての理解を深めます。また、目的に応じて、概要や要点,詳細を正確かつ流暢に把握するための様々なリーディングスキルを育成します。さらに、得られた事実や意見などを多角的に分析、批評できる批判的思考能力を育成し、自分の考えを他者へ発信できる力を養います。

使用教材の例

1年生:WritingfromWithin1(ケンブリッジ出版)
2年生:FourCorners2(ケンブリッジ出版)
3年生:PrismReading2(ケンブリッジ出版)

*上記の例は、令和4年度に使用する予定の教材です。年度によって変更されることもあります。また、文法書やその他の補助教材も適宜使用します。

英検取得状況

2022年度英検受験者 準2級 2級 1級
I期生(30名) 27名 23名 4名

・多くの生徒が準2級からチャレンジ
準1級取得者の4名のうち3名が高校入学後に初めて準2級をきゅけんし、高校卒業までに見事合格
英検対策指導も充実しています

3. 多文化共生 [3単位]

科目のねらい

さまざまなテーマから国や地域の文化、その背景となる歴史について学び、自分自身、異なる他者、まわりの世界についての見方や考え方について考察します。自らの文化を絶対視せず、多角的な視点でものを見ることの大切さに気づかせます。年間の学習活動を通して、文化の多様性についての理解を深め、多文化社会に生きる地球市民の一員としての能力を養います。

学習活動の例

  • 「地図から見る世界」「国旗から見る世界」などテーマを設けて世界の見方を学びます。
  • 時事問題を取り上げ、歴史や文化について学びます。
  • 身近な問題をテーマに誰もが生きやすい社会とは何か考察します。
  • インターネットを利用して調べたことや自分の考えを文にまとめたり、他者と意見交換をしたります。

使用教材の例

  • 補助教材「なるほど知図帳世界2021ニュースがわかる世界知図」(昭文社)

4. 日本文化研究[2単位][学校設定科目]

科目のねらい

古典文学から現代文学に至る文学作品を扱い、それらに通底する日本文化の姿を理解します。「日本文化を理解する」という視点で、中古から現代まで幅広い時代の文学作品を講読し、日本文化と世界の文化を相対化することによって、より深く国際理解をしていきます。

学習活動の例

  • 『花は盛りに』『兼好法師が詞のあげつらひ』のような関連性のある2作品を読解し、日本人の美意識に関する論述をするといった、日本文化の探究を行います。
  • 異文化を持つ他国について調べ、日本文化との対比を行うことで、文化の多様性を理解します。
  • 現代を生きる日本人の価値観と、過去の日本人が持っていた価値観を比較し、その変遷を学びます。
  • 発表という形で多様な見解を取り入れ、より深い文化の理解につなげます。

使用教材の例

  • 徒然草花は盛りに
  • 玉勝間兼好法師が詞のあげつらひ
  • 小林秀雄『お月見』

5. 総合的な探究の時間

科目のねらい

本校国際理解コースは、「高いコミュニケーション能力」「国際的教養」「地球的課題対する問題解決能力」を育成することを目標にしています。本科目では、1年次における「Global Studies」をはじめ、他の教科・科目を通して得られた経験と知識を踏まえ、地球的課題に対する問題意識を高め、その問題解決に向けて主体的、創造的、協同的に行動できる資質と能力を養います。加えて、自己の将来の在り方や生き方について考え、生涯にわたり、国際的な視野を持ち、地球市民の一員として社会へ貢献していこうとする自覚と責任を身に付けます。

学習活動の例

2年次:
国際理解・国際協力に関する主張コンテストへ応募タイバンコクの高校生とオンライン交流探究学習(通称:IUCプロジェクト)の計画及び実施
2年次:
IUCプロジェクトのポスタープレゼンテーションの実施ポスタープレゼンテーションの動画作成卒業文集の作成

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